根管治療をしても治らないのは治療の失敗?治療後の膿や痛みの症状について

      2025/11/16

「治療したはずなのに…」根管治療後の痛みや膿に悩んでいませんか?

東京(江戸川区小岩)の根管治療専門外来|笠原デンタルオフィスで、根管治療後の膿や痛みの症状について解説

東京都江戸川区小岩で、根管治療専門外来を開設しております「笠原デンタルオフィス」です。

歯の内部にある神経や血管が通る「根管」を清掃・消毒し、再び感染しないように薬を詰める「根管治療」は、歯を残すための最後の砦となる重要な治療です。
虫歯が進行してしまった方や、以前治療した歯が再び痛むようになった方にとって、根管治療は「これで治るはず」という大きな期待を抱く治療でしょう。

しかし、治療が完了し、被せ物を装着した後も、

「咬むとまだ痛い」
「歯茎に小さな膿の袋(サイナストラクト)ができた」
「鈍い痛みが続いている」

といった症状に悩まされ、「せっかく治療したのに治らないのは治療の失敗ではないか?」と不安に感じ、当院のセカンドオピニオン外来にも数多くご相談にいらっしゃいます。

結論から申し上げますと、根管治療後の痛みや膿の症状は、必ずしも治療の「失敗」を意味するわけではありません。
しかし、症状が続くことには必ず原因があります。
当記事では、根管治療専門外来として、この「治らない」と感じる症状について解説します。

 

根管治療後に起こりうる代表的な5つの症状

東京(江戸川区小岩)の根管治療専門外来|笠原デンタルオフィスで、根管治療後の膿や痛みの症状について解説

根管治療が成功に向かう過程、あるいは残念ながら再感染を起こしてしまった場合に、患者様が自覚しやすい代表的な症状は以下の5つです。

咬合時の痛み(咬むと痛い)

持続的な鈍痛・ズキズキとした痛み

歯茎の腫れ、排膿(サイナストラクト)

歯茎の違和感・むず痒さ

冷たいもの/熱いものでしみる

それぞれの症状について、その原因と、患者様がご自身でできる応急的な対処法、そして専門医に相談すべき判断基準を解説します。

 

1. 咬合時の痛み(咬むと痛い、噛みしめると響く)

問題のないケース (一過性)

治療直後〜数日、咬み合わせた時に軽い痛みや違和感がある。

考えられる主な原因と解説

一時的な炎症
根管内の清掃・消毒の刺激により、根の先の歯根膜(歯と骨をつなぐクッション)が一時的に炎症を起こしている状態です。
多くは数日〜1週間で自然に落ち着きます。


問題のあるケース (要再治療)

治療後数週間以上経過しても、特に被せ物を装着してから咬合痛が続く、または悪化する。

考えられる主な原因と解説

根尖病変の残存
根の先の病巣(膿の袋)が治りきっておらず、咬合圧で刺激されている。

咬み合わせの不適合
被せ物(仮歯含む)の高さが合っていない。

歯の破折(ヒビ)
歯の見えないヒビ(クラック)から細菌が侵入し、咬むたびに刺激されている。(特に臼歯で注意が必要です)


根尖病変が原因の場合、歯科用CBCTで病巣の大きさや位置を立体的に確認し、再治療の必要性を判断します。
破折が疑われる場合は、マイクロスコープで根管内を詳細に観察します。

問題なしの場合: 処方された鎮痛剤を服用し、治療した歯での硬いものの咀嚼を避ける。
問題ありの場合: 早期に歯科医院を受診し、咬み合わせの調整や精密検査を受ける。

 

2. 持続的な鈍痛・ズキズキとした痛み

問題のないケース (一過性)

治療した日の夜間や、治療後1~2日、軽いズキズキ感が続く。

考えられる主な原因と解説

処置後の痛み
根管内から感染源を取り除いた際、周囲の組織が反応して炎症を起こしている状態です。
炎症が治まれば痛みは引きます。


問題のあるケース (要再治療)

治療後1週間以上、何もしていなくてもズキズキとした強い痛みが続く、または痛みがだんだん強くなる。

考えられる主な原因と解説

急性炎症の悪化
根管内に感染源が残存しており、細菌が増殖し、膿が溜まり始めている可能性があります。

根管内のガス発生
根管内の細菌が代謝し、ガスを発生させることで内圧が高まり、激しい痛みを引き起こしている場合があります。


根管の封鎖が適切に行われているか、ニッケルチタンファイルやPiezo Flowによる徹底的な洗浄・消毒が再度必要かを見極めます。

問題なしの場合: 安静にし、処方薬で様子を見る。
問題ありの場合: 症状が悪化する前に、すぐに当院へご連絡ください。

 

3. 歯茎の腫れ、排膿(サイナストラクト)

問題のないケース (治癒過程)

根管治療開始直後、根の先の膿が排出される際に一時的に歯茎が腫れる、あるいはサイナストラクトから膿が出る。その後、徐々に腫れが引き、サイナストラクトが小さくなる。

考えられる主な原因と解説

膿の自然排出
根管内が清掃され、根の先の病巣が治癒に向かう過程で、古い膿が排出されている場合があります。


問題のあるケース (要再治療)

治療が完了したにもかかわらず、歯茎にニキビのようなサイナストラクト(膿の出口)が繰り返しできたり、排膿が続いたりする。

考えられる主な原因と解説

根尖病変の残存・再感染
根の先の病巣が治りきっていない、あるいは根管充填剤の封鎖が不十分で細菌が再侵入している確実なサインです。
特に側枝(枝分かれした根管)や、取り残された感染源が原因であることが多いです。


サイナストラクトは、膿の道筋を調べるためにガッタパーチャポイント(柔らかい棒状の素材)を挿入し、歯科用CBCTで撮影することで、病巣の正確な位置を特定します。
これは再治療の重要な手がかりとなります。

問題なし/問題ありに関わらず
サイナストラクトは触らない、絞り出さない。清潔を保つ。
問題のあるケースの場合は、再治療が不可欠です。セカンドオピニオンを含め、専門医にご相談ください。

 

4. 歯茎の違和感・むず痒さ(しびれ感、重たい感じ)

問題のないケース (治癒過程)

治療後、根の周りの骨や歯肉が修復される過程で、一時的にむず痒さや、いつもと違う重たい感じがする。

考えられる主な原因と解説

組織の再生
炎症が治まり、組織が治癒・再生していく際に起こる感覚的な違和感です。


問題のあるケース (要再治療)

違和感が長期間続き、徐々に痛みに変わっていく、または歯が浮いたような感覚が常に続く。

考えられる主な原因と解説

歯根膜炎の慢性化
軽度の感染が慢性化し、根の周りの組織に持続的な炎症が起こっている状態です。

歯根破折の初期症状
根のひび割れが軽度な場合、慢性的な違和感として現れることがあります。


症状が軽微でも、漫然と続く場合は、感染が慢性化しているサインです。
正確な診査診断により、原因が小さな感染源の取り残しによるものか、破折によるものかを特定します。
違和感があまりに続くようであれば、我慢せずに歯科医院で診察を受けましょう。

 

5. 冷たいもの/熱いものでしみる(知覚過敏)

問題のないケース(歯髄非関連)

根管治療をした歯ではなく、隣の歯や周囲の歯茎がしみる。

考えられる主な原因と解説

一時的な知覚過敏
治療中、隣の歯に刺激が加わったり、治療後に歯茎が一時的に下がったりすることで、他の健康な歯の根元が露出してしみる場合があります。
これは根管治療とは直接関係のない問題です。


問題のあるケース(極めて稀)

根管治療をした歯が、治療後にも関わらず熱いもので激しく痛む。

考えられる主な原因と解説

根管治療が不十分
極めて稀ですが、神経の一部が完全に除去されず、生きたまま残存している可能性(不全抜髄)。
この場合、熱刺激で激痛が起こります。


根管治療後の歯は、通常、温度を感じる神経がないため、「しみる」症状は原則として起こりません。
マイクロスコープで再確認し、どこから症状が出ているかを特定します。

問題なしの場合: 知覚過敏用の歯磨き粉を使用する。
問題ありの場合: すぐに専門医に相談する。

 

まとめ:諦めないでください。「治らない」には必ず原因があります

東京(江戸川区小岩)の根管治療専門外来|笠原デンタルオフィスで、根管治療後の膿や痛みの症状について解説

根管治療後の痛みや膿は、必ずしも「治療の失敗」ではありません。
しかし、症状が続く場合は、根管内に取り残された微細な感染源や、歯の目に見えないひび割れ(破折)など、肉眼では確認できない難題が潜んでいる可能性が高いです。

東京都江戸川区小岩の笠原デンタルオフィスは、日本顕微鏡歯科学会認定指導医として、以下の設備と技術を駆使し、「治らない」原因を徹底的に突き止めます。

歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)による高精度な観察

歯科用CBCTによる立体的な病巣診断

ラバーダム防湿を徹底した無菌環境での処置


「もう抜歯しかない」と諦める前に、当院のセカンドオピニオンをご活用ください。
あなたの歯を救うための「最後の砦」として、精密な診断と治療をご提供いたします。

 


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