「噛むと痛い」は歯根膜炎のサイン?神経を取ったはずの歯が痛む理由と対策

      2026/02/05

東京の根管治療専門外来、笠原デンタルオフィスで、「噛むと痛い」は歯根膜炎のサイン?神経を取ったはずの歯が痛む理由と対策を専門医が解説

東京都江戸川区小岩で根管治療専門外来を開設しております、笠原デンタルオフィス院長の笠原です。

「冷たいものが染みるわけではないけれど、噛むとズキッとする」
「歯茎が浮いたような感じがして、舌で押すと痛い」
「何もしなければ痛くないのに、食事の時だけ違和感がある」

このような症状に悩まされている方は非常に多くいらっしゃいます。
これらは多くの場合、歯の根の周りにある「歯根膜(しこんまく)」という組織が炎症を起こしている、「歯根膜炎(しこんまくえん)」のサインです。

歯根膜は、髪の毛一本の存在すら感知するほど繊細な「歯のセンサー」としての役割を担っています。
ここが炎症を起こすということは、歯の周囲で何らかの異常事態が起きているという体からの警告です。

しかし、歯根膜炎の原因は多岐にわたり、単なる「噛み合わせの不調」から「深刻な根管内の感染」「隠れた歯の亀裂」まで、その正体を見極めるには高度な診査・診断が不可欠です。
この記事では、歯根膜炎について以下の内容を網羅的に解説します。

歯根膜とは何か? その機能と炎症のメカニズム

なぜ痛むのか? 歯根膜炎を引き起こす「主な5つの原因」

当院のアプローチ:精密診断と精密治療

 

歯根膜とは?「噛み応え」を司る精密なセンサー

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まず、意外と知られていない「歯根膜」という組織の役割について理解を深めましょう。


歯と骨を繋ぐ「クッション」の役割
歯は、顎の骨(歯槽骨)に直接くっついているわけではありません。
歯の根と骨の間には、厚さわずか0.2mmほどの薄い膜状の組織が存在します。これが「歯根膜」です。
主な成分はコラーゲン線維で、歯を骨にしっかりと繋ぎ止めると同時に、噛む時の衝撃を和らげる「クッション(サスペンション)」の役割を果たしています。

脳に情報を送る「精密センサー」の役割
歯根膜には多くの神経と血管が通っています。
私たちは食べ物を噛む時、その硬さや食感を瞬時に判断していますが、それは歯根膜が「どれくらいの力で噛んでいるか」という情報を脳に送っているからです。
このセンサーがあるおかげで、私たちは「美味しい」と感じる豊かな食生活を送ることができ、また、硬すぎるものを噛んだ時には反射的に力を抜いて歯を守ることができるのです。

歯根膜炎とは、この「センサー」が過敏になっている状態
何らかの原因でこの薄い膜に炎症が起きると、普段は何ともない程度の「噛む力」が、激しい痛みや違和感として感じられるようになります。
これが歯根膜炎の本態です。

 

なぜ歯根膜炎になるのか?知っておきたい「5つの主な原因」

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歯根膜は、わずか0.2mmの厚さの中に神経が密集している非常に敏感な組織です。
ここに炎症が起きる理由は、大きく分けて「細菌による攻撃」と「物理的な過負荷」の2つに集約されます。
より具体的に、臨床現場でよく見られる5つの原因を深掘りします。

 

根管内の細菌感染(根尖性歯周炎)

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根管治療の不備や虫歯の放置によって、歯の内部で細菌が増殖し、根の先端(根尖孔)から外へ漏れ出した状態です。
根の先から出た細菌やその毒素が、ダイレクトに歯根膜を刺激します。いわば、歯の根の周囲で「ボヤ」が起きているような状態です。
噛むと「ズキッ」とするだけでなく、歯茎を指で押すと痛みを感じたり、歯が浮いたような感覚が続いたりします。
この場合、歯根膜そのものを処置するのではなく、原因である根管内部を徹底的に無菌化することで、結果として歯根膜の炎症が鎮まります。

 

歯根破折・亀裂(クラック)

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歯の根に目に見えないほどの「ひび」が入っているケースです。これが原因の歯根膜炎は、診断が非常に困難です。
噛む力が加わるたびに、ひび割れた部分がわずかに「しなり」ます。
その動きが歯根膜をピンポイントで物理的に刺激し、さらにその隙間から細菌が侵入することで、慢性的な炎症を引き起こします。

「特定のものを噛んだ時だけ痛い」
「グッと噛み締めた時よりも、パッと離した時に鋭い痛みが走る」

といった、特有の症状が見られることがあります。
放置するとひびが広がり、完全な破折(抜歯)に繋がるため、マイクロスコープによる早期発見が歯を守るための絶対条件となります。

 

過度な力による負担(外傷性咬合・食いしばり)

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細菌感染がなくても、物理的な力が原因で歯根膜が炎症を起こすことがあります。
これを「外傷性咬合(がいしょうせいこうごう)」と呼びます。
歯ぎしり、食いしばり、あるいは新しく入れた被せ物が高い場合など、特定の歯にばかり過剰な圧力がかかると、歯根膜が「打撲」や「捻挫」のような状態になります。

朝起きたときに特定の歯が痛い、あるいは一日中特定の歯に違和感があるといった症状が出ます。
噛み合わせの調整(マウスピースの使用など)で改善することもありますが、過度な力が原因で二次的に根の病気が悪化することもあるため、総合的な判断が必要です。

 

歯周病の進行(歯周・根管連合病変)

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歯の周囲の溝(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯の根の側面にある歯根膜を破壊しながら深部へ進んでいくケースです。
通常、歯根膜は歯の側面を隙間なく覆っていますが、重度の歯周病になると、歯根膜が細菌によって破壊され、骨とともに失われていきます。
噛むと痛いだけでなく、歯がグラグラしたり、歯茎から膿が出たりします。
根管(内側)と歯周組織(外側)の両方から感染が起きている場合があり、非常に難易度の高い治療が必要になります。

 

歯科外傷(事故や転倒による衝撃)

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不慮の事故などで、歯に急激かつ巨大な外部衝撃が加わった場合です。
衝撃によって歯根膜が急激に引き伸ばされたり、押し潰されたりすることで、内部の血管が断裂したり神経が損傷したりします。
受傷直後から激しい痛みがあり、歯が少し動いたり、位置がズレたりすることもあります。
受傷直後は安静と固定が必要ですが、数週間〜数ヶ月後に神経が死んでしまい、そこから細菌感染による歯根膜炎へ移行することがあるため、長期的な経過観察が不可欠です。

 

原因を特定するための「精密診断」の大切さ

このように、歯根膜炎の原因は多岐にわたります。
「噛むと痛いから、とりあえず噛み合わせを削る」という処置だけで済ませてしまうと、もし原因が「亀裂」や「根管内の感染」だった場合、根本的な解決にならないばかりか、大切な歯の寿命を縮めてしまうリスクがあります。

当院では、これら5つの原因のどれに該当するのか、あるいは複合しているのかを、マイクロスコープやCBCTを駆使して「証拠」を積み上げながら診断します。
原因さえ正しく特定できれば、歯根膜炎の痛みを解消し、抜歯を回避して、再びしっかりと噛める状態を取り戻すことが可能です。
不安を感じたら放置せず、まずは原因究明のための診査を受けられることを強くお勧めいたします。

 

当院の精密診査・診断:歯根膜炎を根本から解決するために

笠原デンタルオフィスでは、「なぜ、あなたの歯根膜は悲鳴を上げているのか?」という問いに対し、最新設備を用いた科学的な根拠に基づいてお答えします。

 

歯科用CBCTによる「3次元の視覚化」

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平面のレントゲンでは、歯と骨の重なりによって多くの情報が失われます。
当院のCBCTは、歯根膜のわずかな厚みの変化や、根の先端の病巣の広がりを3次元で捉えます。
これにより、噛み合わせの問題なのか、根の先の感染なのかを高い精度で判別します。

 

マイクロスコープによる「亀裂」の徹底捜索

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「噛むと痛い」の原因が、レントゲンに写らないほどの微細なひび(クラック)であることは少なくありません。
当院では、最大20倍まで拡大可能な歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用し、歯の内部を直接観察します。
「割れているかもしれない」という推測ではなく、「ここにひびがあるから痛む」という事実を特定し、患者様にも画像で確認していただきます。

 

歯根膜を守るための精密根管治療

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もし原因が細菌感染であれば、ラバーダム防湿とマイクロスコープを駆使した精密根管治療を行います。
歯根膜の炎症を鎮めるには、根管内の細菌を極限まで取り除き、再び細菌が侵入しないよう完璧に密閉することが不可欠です。
この「無菌的処置の徹底」が、歯根膜の健康を取り戻す唯一の道です。

 

もう一度、自分の歯で「美味しく噛める」喜びを

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歯根膜炎による痛みは、あなたの体が発しているSOSです。
放置をすれば骨が溶け、症状が悪化するだけでなく、大切な歯を失うことになりかねません。
しかし、適切な設備と技術を用いた「精密な診断」があれば、その歯はまだ救えるかもしれません。
東京都江戸川区小岩の笠原デンタルオフィスでは、日本顕微鏡歯科学会認定指導医として、噛む時の違和感や痛みの原因を突き止め、最小限の介入で最大限の成果を出す治療を目指しています。

 



笠原デンタルオフィス・精密根管治療専門サイト:https://endodontics-tokyo.com/

〒133-0056 東京都江戸川区南小岩7-30-12 東名観光ビル 2F
電話:03-6458-0640

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